年金商品ガイド

【確定拠出年金】

確定拠出年金は、加入者白身が運用商品を選択し、その運用成績次第で将来の年金受取額が変わる年金制度。運用成績が悪ければ年金額が減り、そのリスクは加入者が負うことになる。運用のカギは投資信託の活用と、スイッチングのタイミングとなろう。
種類 企業が掛金を負担する「企業型」と個人負担の「個人型」がある
拠出限度額 企業型:年額276,000円(別の企業年金がある場合)
企業型:年額552,000円(別の企業年金がない場合)
個人型:国民年金基金と合わせて年額816,000円(自営業者など)個人型:216,000円(企業年金のない企業の従業員)
税制優遇 拠出時:掛金に対して課税されない
運用時:運用収益に対する課税はない(特別法人税は平成20年3月末までは凍結、以降未定)
給付時:年金は公的年金等控除、一時金は退職所得控除が適用
運用商品 預金・保険商品・投資信託など

 

【個人年金(定額型)】

予定利率が低いときに加入すると、その時の保険料で固定されるため得策ではない。上手な利用方法としては、退職金など、まとまったお金の一部で保険料を一時払して、その後必要な時期に定期的にお金を受け取れるシステム作りとして活用する方法が考えられる。
取扱機関 郵便局、JA、保険会社など
種類 【終身年金】被保険者が生きている限り、一生涯年金を受け取れる
【保証期間付終身年金】年金受取り開始後の一定期間(10年、15年など)は被保険者の生死にかかわらず年金を受け取れる保証期間となり、その後は生きている限り年金が受け取れる。保証期間内に死亡した場合は、一般的に残りの期間に応じた一時金(年金現価)を受け取れる。
【確定年金】10年、15年などあらかじめ定めた年金の受取期間中は被保険者の生死にかかわらず年金を受け取れる。ただし、年金受取期間中に死亡した場合は、一般的に残りの期間に応じた一時金(年金現価)が受け取れる。
【有期年金】10年、15年などあらかじめ定めた年金の受取期間中に被保険者が年きている限り、年金を受け取れる。
【保証期間付有期年金】保証期間中は被保険者の生死にかかわらず年金を受け取れ、その後はあらかじめ定めた年金の受取期間中に被保険者が生きている限り年金を受け取れる。保証期間内に死亡した場合は、一般的に残りの期間に応じた一時金(年金現価)を受け取れる。

年金受取開始年齢 60、65歳など

 

【変額年金保険(投資型年金)】

受け取る年金額が運用成績等によって変動する商品(運用期間中に死亡した場合は、一般に、運用成績に関係なく払込保険料を最低保証される)。株式や債券で運用するためインフレヘッジが期待できる。肝心なのは、複数あるファンドの中からどれを選ぶか、また、どのタイミングスイッチングするかが巧拙のカギとなろう。売れ筋は、受取年金額や年金原資が最低保証されるタイプだが、その分、コスト負担が発生したり、年金原資の一部しか投資しなかったりと、運用効率に影響を与える点に要注意。なお、年金の支払い開始まで、運用益に対する課税が繰り延べされる点は大きなメリットだといえる。
取扱機関 一部の保険会社(販売は、銀行・証券会社・保険会社など)
加入可能年齢 0~70歳など
年金受取開始年齢 55、60、65、70、75、80歳など
据置期間 10、15、20、25、30年など
年金の種類と年金支払期間 【確定年金】5、10、15、20年など
【保証期間付き終身年金】 保証期間は10、15、20年など

 

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