預貯金運用のツボ

債券の表面利率、価格、利回りとは?

Q 金融商品の利率は何を基準に決まって、いつ見直されるのでしょうか?
A

預貯金等の利率の基準になる代表的な金利は以下のとおり。 
CD新発3ヵ月物金利・・・・・・・短期金融市場の代表的金利
国債指標銘柄流通利回り・・・・・・長期金融市場の代表的金利 
自由金利となった現在では金融商品の金利は市場金利に連動するようになっています。厳密に言えば金利スワップなどのレートも関係してきますが、各金融市場の代表的な金利を追うことによりある程度の金利動向を予想することができます。 
CD新発3ヵ月物金利は、短期金融市場の代表的金利でこの金利が動くことによって預入期間の短い金融商品の金利が改定されます。また、短期プライムレート連動の住宅ローンの金利もこれが基準になっています。
具体的に商品をあげると・・・・
 預入期間の短い定期性預金、ヒット、MMFなど 

国債指標銘柄流通利回りは、長期金融市場の代表的金利でこの金利が動くことにより預入期間の長い金融商品の金利が改定されます。また、住宅金融公庫の基準金利などの住宅ローン金利も改定されます。
具体的に商品をおあげると・・・・
預入期間の長い定期性預金、ビッグ、ワイド、公社債投信ど 

 

これら基準となる金利は毎日変動していますが、それを基に各金融商品の金利は次のようなタイミングで変更されます。 

銀行の定期預金・・・・・・原則毎週月曜日。ただし、週中で急激な金利の変動があった場合には、週中で見直すこともある。 
ビッグ(貸付信託)、金銭信託・・・・・・毎月6日、21日。 
ヒット・・・・・・・・・・・・・・毎月26日。 
割引金融債、ワイド(利付金融債)・・・・・・毎月13日、28日。 
定額貯金・・・・・・・・・・・・原則第1、第3月曜日。ただし、週中で急激な金利の変動があった場合には、週中で見直すこともある 
ニュー定期・・・・・・・・・・原則毎週月曜日 
公社債投信・・・・・・・・・・毎月20日 
中期国債ファンド・・・・毎週水曜日 

ポイント
日々の金利を追っている必要はないが、大きな流れとして今後金利は上がっていくのか下がっていくのかぐらいはつかんでおきたい。

 

 

金融商品の利率は何を基準に決まる?

Q 金融商品の利率は何を基準に決まって、いつ見直されるのでしょうか?
A 預貯金等の利率の基準になる代表的な金利は以下のとおり。 
CD新発3ヵ月物金利・・・・・・・短期金融市場の代表的金利
国債指標銘柄流通利回り・・・・・・長期金融市場の代表的金利 
自由金利となった現在では金融商品の金利は市場金利に連動するようになっています。厳密に言えば金利スワップなどのレートも関係してきますが、各金融市場の代表的な金利を追うことによりある程度の金利動向を予想することができます。 
CD新発3ヵ月物金利は、短期金融市場の代表的金利でこの金利が動くことによって預入期間の短い金融商品の金利が改定されます。また、短期プライムレート連動の住宅ローンの金利もこれが基準になっています。
具体的に商品をあげると・・・・
 預入期間の短い定期性預金、ヒット、MMFなど 

国債指標銘柄流通利回りは、長期金融市場の代表的金利でこの金利が動くことにより預入期間の長い金融商品の金利が改定されます。また、住宅金融公庫の基準金利などの住宅ローン金利も改定されます。
具体的に商品をおあげると・・・・
 預入期間の長い定期性預金、ビッグ、ワイド、公社債投信など 

これら基準となる金利は毎日変動していますが、それを基に各金融商品の金利は次のようなタイミングで変更されます。 

銀行の定期預金・・・・・・原則毎週月曜日。ただし、週中で急激な金利の変動があった場合には、週中で見直すこともある。 
ビッグ(貸付信託)、金銭信託・・・・・・毎月6日、21日。 
ヒット・・・・・・・・・・・・・・毎月26日。 
割引金融債、ワイド(利付金融債)・・・・・・毎月13日、28日。 
定額貯金・・・・・・・・・・・・原則第1、第3月曜日。ただし、週中で急激な金利の変動があった場合には、週中で見直すこともある 
ニュー定期・・・・・・・・・・原則毎週月曜日 
公社債投信・・・・・・・・・・毎月20日 
中期国債ファンド・・・・毎週水曜日 
ポイント
日々の金利を追っている必要はないが、大きな流れとして今後金利は上がっていくのか下がっていくのかぐらいはつかんでおきたい。

 

積立貯蓄を始めるにあたってのポイントは?

Q 今のところ特に目的はありませんが、将来に備えて積立貯蓄を始めようと考えています。どういった点に注意すればよいですか?
A 積立貯蓄は長期にわたって継続することがなにより大切です。
そこで、どのようにすれば長期にわたって積立貯蓄を継続できるかという点が大事なポイントです。
この点についてよく言われるのが「積み立てた分は最初からないものと思って生活すること」ということです。
実際、毎月余ったお金を貯蓄に回そうなどと考えていては、なかなかお金は貯まりません。
そこで最初から毎月決まった金額を積み立てると決めて、その残りの金額で生活するように努力することが何よりも大切です。
ただし、あまり無理な積立をすると、すぐに毎月赤字となってしまい、積立貯蓄が継続しづらくなります。
はじめは無理のない金額で積立貯蓄をスタートするのが無難です。
そして毎月確実に一定金額の積立貯蓄が実行できるようになってから積立額を増やしていったほうがよいでしょう。

積立額を決めたら、後は何で積み立てればよいかということを決めなければなりませんが、その際悩みすぎるのは考えものです。
特に現在は超低金利状況なので、どの商品で積み立てても数年程度の積立では元利合計に大きな差はでません。
そこであまり商品にはこだわらず、積立が実行しやすい方法で積立貯蓄を始めてしまうという姿勢が大切です。
一般に、毎月の給与・収入からあらかじめ自動的に積立額が差し引かれているほうが貯めやすくなります。したがって給与天引きか口座自動引き落としができる積立商品を利用するのが賢明です。
ポイント
● 積み立てた分は最初からないものと思って生活すること 
● あまり無理のない積立額で始めるほうが無難 
● あれこれ悩むより、とりあえず始めることが大事 
● 口座自動引き落としを利用するのが一番

 

金利情勢による運用商品の選択方法?

Q 低金利時や高金利時などのように金利情勢が異なる場合には、何を基準として金融商品を選よいのですか?
A  金利は景気の動きと密接な関係を持っています。景気が好況→景気後退→不況→景気回復というサイクルを繰り返しているように、金利も景気の動きに合わせて高金利→金利低下→低金利→金利上昇と動いています。
そして、現在が金利のサイクルのどの局面に位置していて、今後金利がどのように動いていくかの予想によってどの商品を選べばよいかが変わってきます。
金利の4つの局面によりどのような基本スタンスで、どのような商品を選んだらよいかは以下を参考にして下さい。

・高金利局面・・・現在は金利は高いが、さらに上昇することは想定できず、今後は低下していくと予想される時→長期運用、固定金利商品。
 具体的には、定額貯金、ワイド、定期預金の5年物以上、長期国債など

・金利低下局面・・・現在は金利が低下しており、今後も金利が低下していくと予想される時。→中・長期運用、固定金利商品
具体的には、定額貯金、定期預金の3・4年物など

・低金利局面・・・現在は低金利でだが、これ以上低下するとは想定できず、今後は上昇に転ずると予想される時。→変動金利商品、預入期間の短い固定金利商品。
具体的には、MMF、長期公社債投信、ビッグ、変動金利定期預金など

・金利上昇局面・・・現在は金利が上昇しており、今後もさらに金利が上昇していくと予想される時。→短・中期運用、変動金利商品、預入期間の短い固定金利商品。
具体的には、MMF、長期公社債投信、ビッグ、1年末満の定期預金など
ポイント
● 固定金利商品と変動金利商品の商品内容を理解しておくこと
● 現在が金利サイクルのどの局面に位置していて、今後どのように金利が推移していくかある程度予想できるように、新聞等で金利の記事に目を配ることが大切。 

 

単利と複利の違いは?

Q 単利型と複利型では利息の付き方がどのように違うのですか?
A 金融商品によって利息の計算方法が、単利型と複利型に分かれます。たとえば、金利2%の金融商品に100万円を預け入れたとします。単利型は毎年2万円ずつ利息が付きます。1年目には102万円、2年目には104万円、3年目には106万円・・・というようにお金は殖えます。
 一方、同じ金利で複利型(1年複利の場合)は1年目は単利型と同じように2万円の利息が付きますが、2年目は1年目の利息額2万円を元金に加えた102万円を新たな元本とみなして利息が計算され、102万円×2%=2万400円となります。2年目はこの2万400円を102万円に足した104万400円が元本になり、104万400円×2%=2万808円と利息が計算されます。なお、複利の利息計算方法にも商品により異なります。

・1ヵ月複利・・・MMF、MRFなど
・6ヵ月複利・・・定額貯金、ビッグ、ワイドなど
・1年複利・・・期日指定定期、長期公社債投信など
ポイント
● 金融商品によっては単利型と複利型があるので注意が必要。 
● お金を効率的に殖やしたいと考える場合、基本的には複利型の商品を選ぶとよい。 
● 大口定期やスーパ一定期(300)の単利型の2年以上のものには、1年ごとに中間利払いがある。 

 

変動金利、固定金利とは?

Q 金融商品の変動金利商品、固定金利商品とは何なのでしょうか?
A 預貯金や債券などの確定利付き商品には、預入時の金利が満期まで変わらなず適用される固定金利商品と、預入後も半年ごととか1年ごとに金利が見直される変動金利商品の2種類があります。
したがって、商品選びの際には、今後の金利がどのように推移するかの予測によって有利になる商品が違ってくるので注意が必要です。一般的には、金利が今後上昇していくと考えられる場合には、金利上昇の波に乗れる変動金利商品が有利になり、低金利に縛られる固定金利商品は不利になります。反対に金利が低下していくと考えられるときは、変動金利商品は適用金利がだんだん低下していくので不利となり、固定金利商品はその高金利を満期まで享受できるため有利になるということです。

変動金利商品の代表的なものは・・・・
変動金利定期預金、個人向け国債、ビッグ(貸付信託)、公社債投信、MMFなど 

固定金利商品の代表的なものは・・・・
一般国債、スーパー定期(300)、大口定期預金、定額貯金、ニュー定期、など 

ただし、これはあくまで基本であって全てではありません。というのも、自由金利の現在は、固定金利商品と変動金利商品にはそれ相応の金利差があるためです。
単純に言えば、金利が将来上がるだろうという場合には、その時点の金利が固定される固定金利商品よりも、将来の金利上昇によって適用金利も上がっていく変動金利商品のほうが、金利が低く設定されます。逆に金利が下がるだろうというときには、変動金利商品は固定金利商品より高い金利設定になるわけです。つまり、判断のポイントが先行き金利が上がるか下がるかだけではなく、何%あたりまで上下するかも予測しなければならないということです。一般個人にとってこれは事実上不可能でしょうから、一つの方法として固定金利と変動金利の両方に分散して預けることも考えてください。特に金利の先行きが不透明な時期には有効でしょう。
ポイント
低金利時や金利上昇局面では変動金利商品を、高金利時や金利低下局面では固定金利商品を選ぶことを基本に、ある程度、固定金利と変動金利に分散することも必要。

 

金利の動きは何を見て判断する?

Q 金利の先行きを判断するには何に注目していればいいのでしょうか?
A 金利はさまざまな要因に基づいて動いています。しかも、その動きはバラバラのように見えますが、中・長期的に見ると、実際には一定の方向性をもっている場合が多いといえます。
金利の変動要因の主なものとしては、・景気、・物価、・株価、・為替相場・資金需給、・国内・国際政治動向、・財政などがあげられます。 
・景気と金利の関係では、景気が良くなれば金利は上昇することになり、反対に景気が悪くなっていくと金利は低下していくことになります。 

・物価が上昇すれば金利も上昇し、物価が沈静あるいは低下すれば金利も低下するというのが大原則。特に、日本銀行は物価の安定を金融政策の主要目標の1つにしているので、物価の動向を見ながら金利をコントロ-ルしているのです。 

・株価の動きは金利の動きに重大な影響を与えています。たとえば金利が高い場合、銀行の企業向け貸出金利が上昇します。さらに、企業が直接市場から資金を調達する社債などを発行する場合のコスト(金利)も高くなるため、企業は同じものを作る場合でもコストが高くなってしまい、利益が少なくなり、企業業績の悪化につながるため、株価も値下がりするということになります。反対に株価が低迷している場合には、企業の利益をあげるために金融緩和気味の金融政策を取ります(つまり金利を下げる)。そうすると、企業業績も良くなり株価も上昇の方向に向かいます。 

・為替動向と金利の関係では、為替相場が上昇=円高になっている場合には金利は低下し、反対に、為替相場が下落=円安になっている場合は金利は上昇すると覚えておけばよいでしょう。 

・資金需要と金利の関係では、例えば企業の設備投資など資金需要が高くなる時には金利はやや高めに推移することが多くなり、反対に、資金需要が低くなる時には金利は低下することが多くなります。 

・国内および国際政治と金利の関係は、金融・経済などの政策は、先行きを占う大きな要素になります。金利は現在の状況を変えていくために政策的に動かされるのと同時に、将来を先読みするかたちでも変動します。例えば、景気が低迷しているときに、政府が景気を刺激するための政策を発表すれば、先行き景気が回復するだろうとの思惑から、金利が上昇していくといった具合です。
ポイント
常日頃から金利と変動要因の関係を頭に入れておくこと、世の中の動きに気を配っていることが大切。特に、現在は日本国内だけではなく、アメリカを始め世界中の動きが国内にも影響してくるので、注意が必要です。

 

関連サイト

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